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2017.10.14 (Sat)

「ダウントンアビー6」

長い間見続けてきたドラマが終わりを迎える・・どの作品においても、感慨深いものが感じられるものである。

当初は、貴族社会の描写、貴族と使用人との人間模様がきめこまやかに、美術的にもすぐれ・・と、その時代の社会も描くことへの興味深さも手伝って、見はじめたのだが、なかなか登場人物たちのだれにも感情移入がしづらくて、どこまで見続けられるのかしら、と思ったことも実はあった。

しかしながら、それぞれの登場人物たち誰一人として、ぞんざいに扱われることなく、一人一人がそれぞれの人生を懸命に生きているさまがきめ細やかに描かれ(短いシーンであっても、セリフのやりとりをこまめに積み重ねられ)、そうした人々が集まる、その時代のその場所におけるかかわりようは、とても刺激的であり、長い間には、人の心の陰の部分によって敵対したり愛憎、妬み・・などからのかかわりあった者同士も、いつしか変化していくさまを描くこともあり、とてもひきこまれていった。

やがて、シーズン5,6あたりになると、登場人物たちの個性はおおよそわかり、次に起こる言動の奥にある想いも、手にとるようにわかる・・という見ごたえ感も感じつつ、当初はさまざまな群像劇のように感じていた人それぞれに、私自身が愛着を感じ、応援もしたくなり、おちつくべきところにおちつき、しあわせを感じてほしい・・というくらいまでのきもちが生まれてきたのである。
その極みが、このシーズン6、ファイナルシーズンとなった。
お話の展開とともに、私もこのダウントンの世界に埋没し、ともに生き、応援しているかのような気持ちに至ったのである。
これは、視聴者としても、実にしあわせなことではなかったか、と、思う。
作品とともに歩み、時に翻弄されつつも、ともに着地点を見いだせた心境なのである。

誰にもしあわせを、と願ってはいたが、とりわけ、心の底から願わずにいられなかったのは、次女のイーディスである。
家族の中で、ずっとコンプレックスを抱きつつも、自らの道を切り開いていこうと努めているのに、さまざまな障害に合い(とくに姉のメアリーによる仕打ちは厳しい・・・)、それでも、彼女ならではの心根、人格、輝きをもって、最終的にはしあわせな展開に至る・・弱々しく引いてしまいがちと思われた彼女が、芯の強い意志をもって自らをごまかすことなく選択した決断に、感動もし、拍手を送りたくなった(思い出したが、逆に、どこかに消えて、と思えてしまう、とある他家の使用人一人いたが^^;)。

もう一人、特に注目していたのは、副執事のトーマス。
つい最近まで嫌な存在に見えていたのにシーズン6ではそんな自分の存在に気づきはじめ、自己嫌悪から・・という展開には驚いたが、そうした挫折を経て、人は新たな一歩に踏み出せていける、また、新たな自分を目指して努めていけるものだ、という、勇気をもらえる存在となった・・別れのシーンは、感動的ですらあった(それは、終盤においてまた胸にぐっとくることになるためのひとつのエピソードとなっている)。

みな、誰もが、これまでの自分に自信を喪失することがある・・なかなか乗り越えられずに、後ろを見、今を見ては悩み・・と考えると、このお話は、当時の貴族をとりまく社会の変化に伴う、一家族の変遷を描いていたけれども、現代においても、誰にも通じるものが見えてくる。
人はいかに生きるか・・これまでの自分に固執するあまり、一歩も踏み出せないでいては、苦しくなるばかりである・・そのときに、自身の決断で自らを変えていく、ということも必要であろうが、また、周りとともに、徐々に自然に変わっていくことによって、道は開かれていくこともあるのだ、ということ。

バクスターさんのセリフが印象的だった・・「人は、変われるものなのよ」。

私も心にとめて、これから残りの人生をいかに過ごすか、を考えてみたくなった。
rose
NHK総合にて放送され、録画していたものを、
昨日ようやく見終えました^^
とてもさみしい限りですが、メアリーの声の
甲斐田裕子さんのお声は、ヤマト2202にて
引き続き聴くことができますから、うれしいです^^
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